2023年5月。普段から馴染みのある駅前の某喫茶店で、蒸気が上がるレモンティーカップを片手に
今日も空を仰ぐ。いつもの駅。いつもの風景。そしてグレーに染まった曇天。このところはずっと
こんな天気が続いていた気がする。まるで当時の自分の心中を投影しているかのように。
システムエンジニアとして今日も今日とて仕事、仕事、また仕事。そんな淡々と積み上げるだけの
日々にいつの間にか「楽しさ」という感情が置き去りになっていた。そんな折、自分に投げかけた
ひとつの疑問。『俺は果たしていまの人生、心底楽しめているんだろうか?』
家族をはじめとする大切な人たちはみんな元気だし、自分の生活環境自体も大変恵まれている。
ブログ運営やライティングスキルもデビューした頃に比べればだいぶ上達し、ブログを書くことも
すごく楽しいと思えるようになってきていた。それでもなお、何かが足りない。その“何か”が、
どうしても言葉にできない。そんなモヤモヤを抱えつつ、今日も自宅に帰宅する。いつものように
ソファに沈み込みながら、いつものようにXを開く。そこでのちの自分の運命を変えるひとつの
通知を目にすることになる。「秘京 凛さんにフォローされました」通知元のお名前。それはどこか
綺麗な響き。気になって、プロフィールを辿る。するとそこには「LOILOのバイオリニスト」と
あった。へぇ〜、どんなバンドなんだろう?そのままYouTubeへ。

LOILO Xポストより
そこで出会ったのが、のちに箱推しとなるロックバンド。LOILOだった。
Vo.:白夜 琥珀さん、Key.:小夜 那奈さん、Vn.:秘京 凛さん、Gt.:大浦 康平さん、
Ba.:Ryosukeさん、Dr.:護さんの6人であり、代表曲は「Midnight Ballerina」。

再生ボタンを押した瞬間、我が書斎(まえきんさんがブログを書くお部屋)の空気が変わる。
静かに、けれど強く心に入り込んでくる音。LOILOメンバーの一人ひとりが丁寧に紡ぎ出す音楽。
心をふわりと持ち上げられるような、あたたかな歌声や楽器たちの音色。言葉では言い表せない
あのインパクト。「一生推せる、素敵なバンドを見つけてしまったかもしれない」そこからだ。
燻りかけたあの頃の自分が日々の楽しさを見出せるように変わっていったのは。その日を境に、
毎日のようにLOILOの音楽を聴くようになる。Xではメンバーをフォローして皆さんのポストを
チェックするのも習慣になった。気が付けば、LOILOの音楽が自分の生活に溶け込んでいた。
不思議なものだ。人生でライブに無縁で一度も足を運んだことがなかった自分が、自然とLOILOの
ライブに参戦するようになっていたのだから。「夢中になれるもの」そうか。自分が探していた
“何か”とは、実はこういうことだったのかもしれない。



LOILO Xポストより

LOILO Xポストより
かつて日々の楽しさを見い出せずにいた曇天のような心中にも、少しずつ明るい光が差すように
なっていた。たとえどんなに仕事で辛くても、LOILOの音楽を聴くと今日もまた頑張ってみよう
と思えるようになった。LOILOの音楽が、自分の中での確かな支え。あの時Xを開かなければ、
あの通知をスルーしていたら、「今の」私は多分いなかったかもしれない。

LOILO 4th FAN MEETING にてLOILOの皆さんと
「私がLOILOのファンになった日」それは、LOILOを生涯応援していこうと心に決めた日。
ブロガーとして、皆さんの役に立てる存在になるために生きてみようと思った日。そして
沢山のファン仲間や素敵な経験につながる「はじまりの一歩」になった日であると、今の
私なら自信を持って常にそう答えるだろう。

ZEROFEST2025 にてLOILOの皆さんと
毎日をただ消化するように過ごしていた日々は静かに終わりを告げ、LOILOという存在が自分の
中に新しい風を運んできてくれた。LOILOの音楽に触れてから、少しずつ周りの景色が変わった。
「あれ?俺ってこんな一面持ってたんだ。こんなふうに心が動く日が、俺にもやってきたんだな」
そう思えたのは他でもないLOILOがいてくれたからだ。あの日を境に、LOILOの音楽が、LOILOの
皆さんが、あの頃燻りかけていた自分を救い、大きく変えてくれたのだ。
「まえきん、このLOILOっていうバンドは?🤔」
「ああ、俺が一生推していくって決めた最高のロックバンドだ😄」
LOILOの皆さんから、私は少なくとも2つの大切な「変化」を受け取った。
一つは、誇りある新しい楽しみや生きがいを見つけたこと。
そしてもう一つは・・・一生のファンとして、俺は今日もどこかのライブ会場に立つ。