夏の夜。「さあ、寝るぞ」と布団に入り、スマホを置く。部屋はいい感じに静か。
騒音ゼロ。エアコンもいい感じ。明日の予定をぼんやり考えながら、目を閉じる。
そして数分後。
「プゥ~~~~~~ン……」
……ん?今、何か聞こえた?気のせいか。そう思って再び目を閉じる。
「プゥ~~~~~~ン……」
近い。めちゃくちゃ近い。しかも耳元。蚊よ。部屋には広大な空間があるだろう。
なぜピンポイントで、よりによって俺の耳元を狙うのだ。しかも一度ならまだしも、
こちらが寝ようとすると現れる。寝るタイミングを見計らっているとしか思えない。
もはや蚊ではない。睡眠妨害のプロフェッショナルだ。

別に我らが憎っくき蚊を擁護するつもりは1ミリもないが、敢えて触れてみよう。
蚊は「人間をイラつかせてやろう😏」と思って耳元を飛んでいるわけではない。たぶん。
蚊が人間の近くに寄ってくる大きな理由の一つが皆さんご存知、二酸化炭素。我らが蚊たちは
この二酸化炭素を手がかりに、「おっ、人間いるやん(*´з`)~♪」と獲物を探すのだ。
そして人間の顔の周辺は、呼吸により二酸化炭素が出ている場所。つまり蚊からすると、
「おっしゃあ、ここに人間がいるぜ!(´▽`*)」という分かりやすい目印になっているわけ。
格好の的ってやつ。だからやつらは嬉々として顔の近くを飛ぶ。そして、その結果として……
耳元で「プゥ~~~~ン」という悲劇が開幕する、ということになる。

蚊の厄介なところは、刺されることだけではない。「いる」と分かってしまうこと。
布団に入り、「今日は快眠できそうだな~」と思った瞬間。耳元で「プゥ~~ン」。
「……いるな(´・_・`)」
電気をつける。いない。壁を見る。いない。
天井を見る。いない。布団をめくる。いない。
「まあ、いないならいいか……寝よ(´・_・`)」
電気を消す。目を閉じる。そしてどこからともなく再び、「プゥ~~~~ン」
「お前、おったんかい!!!!!!!!(゚Д゚;)」

個人的に最もつらいのは、「一度、見失ったあと」。
「いた!」
↓
電気をつける
↓
壁を見る
↓
天井を見る
↓
カーテンを見る
↓
いない。「……どこかに逃げたか」電気を消す。
↓
布団に入る。目を閉じる。
プゥ~~~~~~ン。「……。(゚Д゚;)」
↓
そして再び電気をつける。いない。
ここまで来ると蚊との知能戦。こちらは眠気で判断力が低下している。向こうは体長数ミリ。
なのに、なぜか圧倒的にこちらが不利。蚊に刺されること自体も、もちろん嫌だ。
しかし、それ以上に耳元で飛ばれると不快極まりない。おそらく「いつ来るか分からない」
という不快感が大きいはず。刺されるだけなら「かゆいな」で終わる。しかし耳元の羽音は
「また来るかもしれない」という警戒状態を作る。しかも相手は小さい。どこにいるかも
分からない。見つけたと思ったら消える。こちらが眠ろうとすると、また現れる。
これを夜通し繰り返されたら……そりゃ誰だってキレるだろう、誰だって(´・_・`)
なお、蚊を見失った状態で無理に寝ようとするのは個人的にはおすすめしない。なぜなら
アイツらは始末しない限り、寝た瞬間にまたやって来る。何度でも。夜通しで容赦なく。
何度でも。明日の朝早かろうが仕事があろうが、蚊にとっては関係なく。何度でも。
人類が蚊に対して温厚でいられる時間には限界がある。読者の皆さんいかがですか(´・_・`)
気がつけば人間は蚊取り線香やアースノーマットをはじめとする文明の利器ともいえる蚊の
駆除アイテムを取り出し人間と蚊の間にある平和条約(?)は完全に破棄される。この瞬間、
人間であれば眠気とは別の感情が芽生えるはず。敢えて触れよう。「〇意である」と。
読者の皆さまの夏の夜が、蚊のいない安息に満ちた夜になることを願ってやまない(´・_・`)